ONE X2 公式基礎講座③ 撮影方法

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Insta360公式YouTubeチャンネルで大人気シリーズ「Insta360 ONE X2の公式基礎講座③撮影方法」が大好評のため、Blogでもご紹介いたします。製品紹介編基本操作編、に続いて第三弾は撮影方法です。

360度撮影ができるONE X2だからこそできる表現、おすすめのカメラ設定、タイムラプス タイムシフト撮影の違い、詳しい撮影の方法についてこの公式基礎講座で詳しくご説明いたします。YouTubeの公式基礎講座の内容をおさらいしたい方もこちらの記事をご参考ください。

■本講座の対象者

  • ONE X2を購入したばかりで、どう始めれば良いか知りたい方。
  • ONE X2を持っていないが、360度の撮影方法に興味がある方。
  • ONE X2を持っており、ONE X2を生かした撮影方法を知りたい方。

■本講座で紹介するアクションカメラ

  • Insta360 ONE X2

    今回の公式基礎講座で紹介するONE X2は、MTBやスポーツ、車載用のカメラとしても活用できるのInsta360の最新の360度アクションカメラです。

    ONE X2については、詳しく知りたい方は以下商品ページを確認ください。

【講座の目次】

この講座を動画で見たい方は、以下よりご確認ください。

360度アクションカメラについて

360度動画に対する考え方

360度動画に対する考え方

最近、FacebookやYouTubeなど、360度写真や映像を対応できるSNSプラットフォームが増え、5GネットワークやVRデバイスの普及によって、360度映像の魅力はますます注目されてきております。

まずは、360度で撮影し360度で再生することは、全天球撮影の最もオーソドックスな用途です。このような潮流に応じて、Insta360では一般利用から業務用レベルまでの性能を兼ね揃えたカメラを開発し販売しております。

一方で、Insta360は、360度の映像はもう一つの使い道があると考えます。それは360度映像を編集して、平面の映像にすることです。従来のスマホやアクションカメラの撮影より、創作の幅が無限大になります。

今回の公式基礎講座では、この360度撮影を一種のツールとして平面の映像に編集する事について解説します。

360度カメラの特徴

360度カメラの特徴

ONE X2は二つの魚眼レンズで撮影した映像を瞬時に合成し、手動の合成処理が不要で、360度の全天球写真もしくは映像を撮影する事ができます。

カメラをどこへ向かせても、同じ景色が撮影できるので撮影の際に画角を気にしなくて良いというのが360度アクションカメラの特徴です。

この特徴から、スキーやサーフィングといったスポーツ等他のことをしている時に向きを気にする必要がなく、今自分がやっていることに集中できるというメリットが生まれます。

また360度で景色を収めることができるため、編集時に好きな角度を切り取ることができます。

さらにONE X2は強力な手ブレ補正5.7K超高画質撮影などの特徴を搭載し、撮影と編集をサポートします。

ONE X2を使って360度写真や映像を撮影することで、撮影と編集の負担を大幅に減らし編集後でも高い画質を保つことが可能になります。その結果、撮影者の創作の幅を拡げてくれます。

ONE X2でのおすすめの撮影設定

ONE X2は写真と動画両方を撮影できます。それぞれの撮影モードでの使用シーンや作例、そしてカメラの設定について以下で説明します。

写真モード

撮影モード特徴使用シーンの例
標準汎用的な撮影モード旅行 / 風景撮影 / ドローン風撮影
HDR明暗の差が大きい被写体でも白飛びや黒つぶれが抑えられて撮影することができる日の出や夕方の海岸 / 暗い屋内から明るい屋外へ移動 / 逆光環境
バースト写真9枚を連写するモード、一瞬でも
取り逃がさない
旅行 / 風景撮影 / 集合写真
インターバル事前に指定した時間の間隔で自動的に撮影を繰り返し、
シャッターを切る手間を省く
スポーツの撮影 / ドローン風撮影
ナイト暗所や夜間での撮影をよりクリアにする夜間の街風景

写真モードには、標準、HDR、バースト、インターバル、ナイト、5つのモードがあります。 標準モードは最も汎用的な撮影モードで、大体の撮影シーンはこちらのモードで対応できます。

明暗の差が大きいところでの撮影はHDRモードを利用すれば、白飛びや黒つぶれが抑えた撮影ができます。

アクティビティごとにお勧めするパラメーターの設定はこちらのオンラインマニュアルをご確認ください。

■写真モード – HDR写真の撮影例

ONE X2 写真モード – HDR写真の撮影例

こちらはHDR写真撮影の撮影例です。樹林の中で撮影した一枚ですが、森の中は暗く、外の空は明るく明暗の差があるのが見てわかります。

HDRモードを使用することで、明暗をバランスよく取り入れられ、鮮明な写真に仕上げることができるようになります。

■写真モード – ナイトモード写真の撮影例

ONE X2 - 写真モード – ナイトモード写真の撮影例

夜の撮影では、暗いところで黒つぶれがよく起きてしまいます。そんな時はナイトモードを使うことで、暗いところの明るさを上げられ、夜間撮影でも繊細な仕上げりを実現できます。

動画モード

撮影モード 特徴 使用シーンの例
標準 汎用的な撮影モード 旅行 / 風景撮影 / ドローン風撮影
HDR 明暗の差が大きい被写体でも白飛びや黒つぶれが抑えられて撮影することができる 日の出や夕方の海岸 / 暗い屋内から明るい屋外へ撮影 / 逆光環境
※激しい動きが少ない環境
タイムラプス 数秒に1コマずつ撮影したものを繋げて再生する 風景の定点撮影 / ハイパーラプス撮影
タイムシフト オリジナルの映像を自動的に加速させ、
後で再生スピードが変更できる
ハイパーラプス撮影
バレットタイム 撮影者を中心にした周りの景色を撮影し、その映像を自動的に減速させる (広大な環境で) 風景撮影 / 集合動画

動画モード – タイムラプスとタイムシフトの違いについて

タイムラプスとタイムシフトで撮影した映像では、同じ撮影時間でも、時間の長さ、ファイルの大きさが異なります。

タイムラプス映像のタイムバーを確認していただくとわかる様に、映像は加速処理済みの映像となり、速度をそれ以下に変えることはできません。

それに対し、タイムラプスはデフォルトで10倍速で再生されています。また、10倍速を削除し、元の速度に戻したり、さらに加速することもできます。 なので、タイムシフトとタイムラプスの違いは、ファイルのサイズ、あとでスピードを変更することができるかどうかです。

速度を変える必要がないハイパーラプスや定点のタイムラプス撮影でタイムラプスモードを使うと、映像ファイルのサイズは抑えられます。

速度を変える必要があるハイパーラプスを撮影したい場合は、タイムシフトがおすすめです。

▼タイムラプスの撮影例

▼タイムシフトの撮影例

タイムラプスとタイムシフトの違いまとめ

  • タイムラプスの映像ファイルのサイズはタイムシフトより小さい。
  • タイムシフトは後で自由にスピードを変えることができる。

▼バレットタイムの撮影例

バレットタイム撮影を利用することで、周りの広大な景色を最大限に収める事ができます。使い方については、以下のアクセサリーの活用で詳しく説明いたします。

カメラ設定

基本的には撮影のニーズに合わせて、ご調整いただくことになりますが、それぞれの特徴を事前に把握しておくと、撮影の際に調整しやすいです。

カメラ設定 特徴 使用シーンの例
自動 汎用的な設定モード
撮影時の光具合に合わせて自動的に調整する
晴天時の昼間の撮影
手動 曇りや夜間など自動モードはカバーしきれない、手動で調整する必要がある環境での撮影 曇り / 夜間撮影
ISO優先 ※写真モードのみ ISO値は調整可能、その他の設定値はオート ISO値の調整だけにフォーカスしたい撮影
シャッター優先 シャッタースピードは調整可能、その他の設定値はオート シャッタースピードの調整だけにフォーカスしたい撮影
レンズ別露出 片方が明るい、片方が暗いような環境での撮影 自動車車内の撮影

ONE X2でのおすすめのカメラ設定まとめ

  • ほとんどの晴天時や明所での撮影ではカメラ設定を「自動」に設定すると良い。
  • より滑らかな映像を撮影したい場合、4K/50fpsに設定するのがおすすめ。ただし激しい動きがある際にはフレームレートを下げて撮影した方が良い。
  • 個別な撮影設定はプリセットに設定しておくと便利。

ONE X2での撮影方法

360度アクションカメラでは、一度の撮影で周りの景色を全て収めることができ、編集時にタイミング、アングルを調整し、映像を自由に編集し表現することができます。

以下にONE X2を様々な角度から撮影してみた映像をご紹介します。それぞれのアングルからどのような映像が撮れるかをご覧ください。

ONE X2を使った「俯角撮影」

こちらは頭の少し上からの「俯角撮影」です。 頭を超えて周りの風景を収めつつ、自分も画角に入れられるので、旅や風景撮影に最適な撮影角度です。 少し手を挙げたり、自撮り棒を長く伸ばすと、より広大な視野が得られます。

▼ONE X2を使った「俯角撮影」の撮影

ONE X2を使った「水平撮影」

次は自撮り棒を水平にして撮影する「水平撮影」です。自分の後ろの景色が映らなくなる代わりに、自分を画面の中心にすることができるので、映った人物を主役にする表現ができます。 また、自分の目の前の景色も収めることができるので、後のリフレーム編集によって一人称からの景色を映すこともできます。

また、人物や物体の追い撮りに適している撮影角度です。車載アクセサリーに装着して、バイクやサイクリングの撮影にも適しています。

▼ONE X2を使った「水平撮影」

ONE X2を使った「仰角撮影」

三つ目は仰角の撮影です。ローアングル撮影やスポーツ撮影におすすめの撮影角度です。 以下の映像のように、波の動きを至近の角度から美しく映すことができます。 また、スキーやスノーボードなどのスポーツで、体を大きく映すことができ、雪のざらめが弾んでくるところも一緒に映すことができるので、クールな映像を撮ることができます。

▼ONE X2を使った「仰角撮影」

このように、360度アクションカメラは、向きを気にして撮影する必要がないことが通常のカメラと異なる点です。そして、一度の撮影で360度全ての景色全部映るため、カメラをここに置くと何が映るのか、編集するときに何を切り取りたいか、をある程度考えて撮影を開始すること を推奨します。

後ろから前へ持っていくか、下から上へ持っていくか、自分が描きたいストーリーに沿ったカメラワークを撮影する前に事前に決めておくと、撮影は効率的になり、編集も楽になります。

360度カメラONE X2撮影ヒントまとめ

  • カメラワークは撮影する前に事前に決めておくと、撮影は効率的になり、編集も楽になる。
  • カメラワークはできれば直線や弧線を描くようにスムーズに行う。
  • 360度アクションカメラの特徴を活かして撮影を行う。

▼良いカメラワークの例

こちらは良いカメラワークの例です。人物の後ろから前へ、半円を描くようなカメラワークで、主役が見える景色から主役自身を映すという一般的なカメラワークです。撮影者は、常にカメラをスムーズに動かすようにしてください。

▼悪いカメラワークの例

こちらは悪いカメラワークの例です。ご覧の通り、スムーズなカメラワークをしないと、画面全体が激しく揺れることになり、視聴側の画面酔いを起こします。360度カメラは向きを気にする必要がないと思うと、特に手持ちの撮影で、カメラを持って不規則な動きをしがちになるので、撮影の際は注意しましょう。

ONE X2でのアクセサリーの活用

今回はONE X2での撮影におすすめの3つのアクセサリーをご紹介します。

バレットタイム撮影キット

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※製品の安全利用のため、人や物体などがない広い空間で、周りを配慮しつつご使用ください。

こちらはInsta360ならではのアクセサリー、「バレットタイム撮影キット」です。

見えない自撮り棒とバレットタイムハンドル三脚はそれぞれ別売でも提供していますが、 今回は両方同梱しているバレットタイム撮影キットをご紹介します。

▼バレットタイム撮影キット装着方法

  1. まずは自撮り棒をONE X2の本体に装着、そして自撮り棒をバレットタイムハンドルの横のねじに装着します。最後に自撮り棒を伸ばします。
  2. その後、撮影モードを「バレットタイム」に設定して、撮影ボタンを押します。 周囲に物体や人がいないかを確認してから、ハンドルを持ってカメラを回します。

もしいくつかの場所で撮影して、映像を繋げる場合、同じ方向に回すようにして下さい。反時計回りで回す場合、他の場所で撮影する際も反時計回りで回してください。

複数の場所で撮影し、Insta360アプリで映像を繋げた映像はこちらです。

▼バレットタイム撮影キットの撮影例

追い撮りセット

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「追い撮りセット」は、一人で追い撮り撮影ができるアクセサリーセットです。自転車やバイク、スキーやスノーボーなど、自撮り棒をしっかり体に固定したい場合、こちらのアクセサリーは欠かせません。

▼追い撮りセット装着方法

  1. まずは自撮り棒をベルトに装着します。
  2. そしてカメラを自撮り棒に装着します。
  3. 装着してから自撮り棒を伸ばします。

▼追い撮りセットで撮影した映像

見えない自撮り棒のおかげで、一人でも追い撮りのような映像を撮影することができます。 撮影する時、カメラが前後に揺れてもFlowState手ブレ補正機能が手ブレを抑えてくれます。

超長い(3m)自撮り棒

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最後はInsta360のユニークなアクセサリー、3mもある自撮り棒「超長い(3m)自撮り棒」です。

▼超長い(3m)自撮り棒を使っての撮影風景

今回はこのように持ち上げながら後ろに下がって撮影してみました。 「超長い(3m)自撮り棒」は通常に比べ長いので、撮影者自分自身の足元と周りの安全を配慮して、気をつけてご利用ください。

超長い(3m)自撮り棒」を使用するとこんな風にまるでドローンを飛ばしているような仕上がりになります。

▼超長い(3m)自撮り棒で撮影した映像

次回予告

次回の公式基礎講座では、ONE X2で撮影した映像の編集方法を紹介します。

上記の仕上がり映像でも使用しているInsta360アプリでの編集の仕方、ONE X2の特徴と機能を生かした編集方法について、実例を交じえながら紹介します。

ぜひInsta360公式YouTubeチャンネルを購読して、次回の配信を楽しみにお待ちください!


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