没入感のある包括的なリアルタイムの360度カメラを利用したドキュメント化は、家電メーカーや販売代理店は設置作業を効率化でき、現場での作業時間の短縮や顧客満足度の向上につなげる事ができます。
従来、家電製品の設置は手間のかかる作業です。家主が作業の進捗を確認するために張り付いたり、サービススタッフが携帯電話で最小限の記録写真を撮ったりします。このような方法で記録しても、そのほとんどが不十分で効率が悪く、お客様が必要とする明確な情報を提供できないため、顧客満足度に影響し、顧客獲得率を低下させます。
中国家電大手の美的集団(Midea Group、以下Midea社)では最近、エアコンの設置記録にInsta360のカメラを採用しました。Insta360 ONE X、ONE X2、ONE Rなどの携帯できる360度カメラを使用することで、サービススタッフはエアコンの設置作業を効率化することができます。Midea社はWeChatのミニアプリ「Mei Zhuang VR」を活用して、お客様が設置作業全体を遠隔で監視できるようにしました。
360度カメラの採用により、没入感のある包括的なドキュメントの作成が容易になり、何よりもお客様を安心させる事ができるのです。
家電製品の設置における360度ドキュメント化ソリューションの価値とは?
従来の写真と比べて、360度カメラは現場の情報を360度フルに伝える事ができます。これにより、お客さまは没入感を味わうことができ、重要な情報を見逃すことがなくなります。更に、360度で撮影したドキュメントは、メーカーや販売代理店にとっても、お客様に合わせた構築プランを説明するための強力な販売ツールとなります。
現在、Midea社のサービススタッフは、5.7Kの動画と1,800万画素の写真が撮影できるInsta360 ONE Xを使用しています。この仕様のおかげで、完全な設置工事ドキュメントに必要な高画質映像を360度で撮影することができます。
ONE Xを使用すれば、サービススタッフはカメラをモバイル端末に接続するだけで撮影を開始できます。使いやすく持ち運びに便利なデザインなので、サービススタッフは作業現場全体を効率的に記録することができるようになりました。
すべてのデータはWeChatミニアプリの「Mei Zhuang VR」に集約され、簡単に整理してお客様と共有することができます。シンプルで効率的なワークフローのおかげで、サービススタッフがアプリで同期したリアルタイムな作業進捗状況を、お客様が遠隔で確認できるようになっています。
360度カメラは設置作業全体を通してどのように活用されているのでしょうか?
1) 施工前
Midea社は、多くのお客様がCAD図面を理解するのに苦労していることを知り、お客様にプロジェクトプランを伝えるための新しいアプローチが必要だと考えました。サービススタッフは、360度映像と3Dモデリング技術を活用して、設計通りに設置することができます。これによりお客様は、作業開始前に住宅改修や構築計画の全体像を明確に理解することができます。
2) 施工中
Midea社は設置現場での作業の全工程を360度カメラで直接記録し、工事の進捗をモバイルアプリで同期しています。お客様はアプリを使って作業の様子を遠隔監視することができ、業界標準が守られていることを確認することができます。
3) 施工後
サービススタッフは全ての工事が完了した後の360度でドキュメントを記録します。このドキュメントによって、その後のメンテナンスが効率的に行えるようになります。
建設業やリフォーム業界での360度ドキュメント化の将来性
Midea社のソリューションは現在、中国でWeChatアプリを通じて提供されていますが、他の市場でも容易に同様のソリューションを開発できるかもしれません。Insta360カメラのソフトウェア開発キット(SDK)を使用することで、他の家電メーカーや販売代理店は、カメラを制御したりドキュメントを共有したりする独自のアプリを容易に開発することができます。家電メーカーやその販売代理店は、360度ドキュメントを使ってお客様に設置計画をより分かりやすく説明することができ、最終的には売上や顧客満足度の向上につなげる事が可能になります。
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