さて、あなたはもっとも人気のある360度アクションカメラ、Insta360 ONE シリーズを購入することにしました。ここで次のように自問するかもしれません。Insta360 ONE X2 とONE Xの違いは何だろう、と。アップグレードすべきでしょうか? このブログでは購入の参考になるように、両者の違いを一つ一つ見ていきます。
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Insta360 ONE X2とONE Xの仕様一覧
機能 | Insta360 ONE X | Insta360 ONE X2 |
---|---|---|
ディスプレイ | 液晶ディスプレイ | OLEDタッチスクリーン 360度ライブプレビュー |
防水性能 | なし | IPX8等級 水深10mまで |
マイク | 2つ ステレオ録音 | 4つ 360度 / ステレオ録音 |
バッテリー | 1050mAh | 1630mAh |
連続録画時間 | 60分 | 80分 |
動画エンコード | H.264 | H.265, H.264 |
カラープロファイル | 標準, LOG | 鮮やか, 標準, LOG |
360度動画解像度 | 5.7K | 5.7K |
広角動画解像度 | X | 2560×1440 |
重量 | 115g | 149g |
寸法 | 48 x 115 x 28mm | 46 x 113 x 30mm |
ライブプレビューできるタッチスクリーン
両モデルの一番大きな違いはおそらくスクリーンです。ONE Xでは設定画面よりも撮影中の動画をライブプレビューしたい、そして直射日光下でも見やすいスクリーンを、という声がありました。そこでONE X2には超高輝度360度ライブプレビュータッチスクリーンを搭載しました。
防水性能搭載
ONE X2は単体でIPX8等級の防水性能があります。ケースなしで10mまで潜れます。一方でONE Xは防水/潜水ケースが必要です。
ただし、ONE X2で両方のレンズを使ってシームレスに水中スティッチングしながら撮影するには潜水ケースが必要になります。このケースは360度スティッチングに影響する水中での光の屈折の効果を補正します。サーフィンなどの水上スポーツではケースなしで撮影できます。
全方位サウンド
ONE シリーズのマイクを見直し、ONE X2では完全没入型360度録音のためマイクの数を2倍に増やしました。これによりステレオ録音と指向性録音が可能になりました。おまけにノイズをカットする新しい風切り音低減アルゴリズムも搭載しています。
増強版バッテリー
もう一つ大きく変化したのはバッテリー容量です。ONE X2の脱着可能バッテリーの容量は1630mAhでONE Xより55%大きくなりました。これにより5.7K 360度での連続撮影時間は80分となります。
進化した画質
ONE XとONE X2はどちらも5.7Kで360度撮影ができます。ですが、ONE X2では解像度以外に以下の点で画質が向上しています。
- 最高ビットレート100Mbpsで5.7K 30fpsのH.265エンコード
- カメラ内カラーレンダリングの改良
- 暗所性能の向上
- 2つのレンズそれぞれで独立した露出設定が可能
上記の改良点の他に、ONE X2ではカラープロファイルが増えました。ONE Xではお好みで標準またはLOGプロファイルでの撮影が可能でした。ONE X2では効率的にカラー補正を行うため、ポップな色にする鮮やかがプロファイルに追加されました。
ステディカムモードで広角撮影
ONE X2の目玉機能はステディカムモードです。片側レンズで 2560×1440の広角撮影ができます。
ステディカムモードで撮影したファイルは使いやすさを考慮してmp4フォーマットで保存され、すぐに編集や共有ができます。ベーシックなカメラ内手ぶれ補正で撮影するか、またはアプリやStudioで編集して世界最高のFlowState手ぶれ補正と水平補正アルゴリズムを利用することができます。
新しい撮影技法
ONE XとONE X2はどちらもInsta360アプリの撮影・編集機能を利用できます。ONE X2はさらに、以下のような多くの新しい撮影方法を提供します。
インスタパノ
InsaPano写真モードで撮影すれば、一回タップするだけでフラットなパノラマ写真を数秒で作成します。編集作業やカメラを動かしながらの撮影は不要です。
ピュアショット
ピュアショットは低照度撮影でのノイズを低減します。夜間に市街地で撮影した写真が見違えります。
アクアビジョン
ダイバー向けのアクアビジョンを有効にすれば、水中撮影での色バランスを補正してくっきりとした色にします。
外部フィルターを使わずに色鮮やかな水中映像が撮影できます。アプリでアクアビジョンをタップするだけで、AIが自動的に色バランスを補正し、透明感のある映像に仕上げます。
オートフレーム
ONE X2はAIを使って最高のショットを選ぶことができます。360度コンテンツを撮影するだけでアプリがハイライトシーンを見つけてくれます。
ウェブカメラモード
ONE X2をウェブカメラとして使うことができます。ONE X2をお好みの会議プラットフォームに接続すると、分割画面で部屋全体を見渡すことができます。
「Insra360 ONE R/ONE X2をウェブカメラとして使う方法とその利点」の記事でONE X2のウェブカメラとして使う方法をご紹介してます。
マルチビュー
ONE Xのクリエーターはマルチビューに慣れ親しんでいるかもしれません。マルチビューは2つのアングルの映像を分割画面に同時に表示したり、アプリでピクチャー・イン・ピクチャーの形式で見せることができます。ONE X2ではマルチビューが一段進化し、撮影中にタッチスクリーン上でマルチビューの有効無効を切り替えることができます。また、フレームに収め続ける顔追跡機能も搭載されました。
音声制御可
離れた場所から撮影するなら、ONE X2が頼りになります。ONE X2は音声操作で撮影でき、また遠くからカメラを起動できます。AirPodsとのペアリングもできるので、AirPodsの内蔵マイクで音声コマンドを拾ったり録音したりできます。
大容量
ヘビーユーザーのために、ONE X2ではMicroSDカードの対応容量を1TBに増やしました。ONE Xではこの上限は256GBでした。
共通機能
ONE X2では多くのアップグレードがありますが、ONE Xを買ったばかりの人もがっかりしないでください。どちらも360度でライブ配信でき、バレットタイム3.0を (新しいバレットタイムコードと共に) 使用でき、ディープトラック2.0の進化した被写体追跡が可能で、AI機能を搭載した革新的なInsta360アプリを使って編集することができます。アプリを最新版に更新することをお忘れなく。
「Insta360 360度カメラでライブ配信する利点と方法」 にてONE X2でのライブ配信方法を紹介しております。
アクセサリー
ONE X2の形状はわずかながらONE Xと異なっているため、形状に依存するケースなどのアクセサリーは互換性がありません。ONE X2専用のアクセサリーの一つにレンズ保護フィルターがあり、レンズに傷がつかないように保護します。
ただし、ONE X2とONE Xにはどちらも底部に1/4インチねじ穴があるので、ここにマウントするアクセサリーはどちらでも使えます。さらに、どちらもInsta360 GPSスマートリモコン対応で、記録したGPS情報を動画にオーバーレイできます。
コスパ最強の価格設定
ここまでONE X2とONE Xの違いを見てきました。気になる価格についてはどうでしょうか? ONE X2では新たに搭載された機能や進化を遂げた箇所が多数ありますが、販売価格は¥55,000と、ONE Xとの差はたったの¥2,700です。
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