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フリーソロ・クライミングをVRで仮想体験

Alex Honnold: The Soloist VR』は、プロのロッククライマーであるアレックス・オノルド氏がヨーロッパアルプスをロープなしで登る様子を仮想体験できる、2部構成のドキュメンタリー番組です。アルプスを登るというだけでも多くの人はゾッとするかもしれませんが、オノルドはロープやハーネスなどの安全用具を使わずに登る「フリーソロ」のプロクライマーなのです。

Alex Honnold The Soloist VR

写真提供: レナン・オズトゥルク、ジョナサン・グリフィス・プロダクションズ

オスカーを受賞したナショナル ジオグラフィックの映画『フリーソロ』を観た人は、オノルドをヨセミテ国立公園のエル・キャピタン岩壁をロープなしで初めて登頂した人物として記憶しているかもしれません。10Kでの3D 撮影が可能なカメラ、Insta360 Titanで撮影した『Alex Honnold: The Soloist VR』の中でオノルドは、命知らずの才能をヨーロッパでも発揮し、シャモニー渓谷にあるエギーユ・デュ・ドリューのアメリカン・ダイレクト・ルートとモン・モディのカフナー・アレーテでフリーソロを行いました。

ジョナサン・グリフィス・プロダクションズによるこのVR映像は、Oculus TVでMeta Quest VRヘッドセットを使って視聴できます。また、この作品の舞台裏を描いたドキュメンタリー『Making the Soloist VR』はRed Bull TVで公開されています。

フリーソロのリアリティをVRで再現

オノルドとこのプロジェクトのカメラマンは、VRの比類ない没入感とユニークな視点に魅力を感じていました。オノルドは舞台裏のドキュメンタリーの中で次のように述べています。「冒険体験の良い面について尋ねる人は誰もいません。もし落ちたらどうなるのかを皆さんは知りたいだけなんです。VRで見れば、視聴者は自分で周囲を見渡して、自分がこのクレイジーな場所でクールなクライミングをしているんだという冒険体験を楽しむことができるのです

Alex Honnold The Soloist VR

写真提供 : レナン・オズトゥルク、ジョナサン・グリフィス・プロダクションズ

グリフィス氏はもともと写真家としてキャリアを開始しましたが、初めてVRヘッドセットを装着した時、たちまちその魅力に取りつかれたとのことです。「クライミングしている様子を没入体験できるという点でVRに勝るものはありません。テレビには壁があります... つまり、視聴者は自分が実際にはそこにいないことが分かります。しかしVRでは、完全に没入してその場にいるような感覚になり、自分と現場の間には何もない状態になります。私はその没入感を皆さんにも楽しんでもらいたいのです」グリフィス氏はこのように語っています。

3D VRで冒険体験を記録するには全方向を捉える目を備えたカメラが必要でした。Insta360 Titanがこの映像制作に最適なVRカメラとして選ばれた理由は、8つのレンズとマイクロフォーサーズ・センサーで10K 3D映像が撮影できるからです。

Jonathan Griffith The Soloist VR
写真提供 : レナン・オズトゥルク、ジョナサン・グリフィス・プロダクションズ

過酷な撮影現場のため、グリフィス氏は当初、Titanを使った撮影に難色を示していました。カメラマンはオノルドの映像を撮影するためにカメラを持って登らなければならないので、5.5kgのカメラを使うとなると運搬や体力面での課題が増えると予想されたからです。

しかしグリフィス氏は挑戦する価値があったとしてその理由を次のように述べています。「現実を再現しようとすると最高の映像記録システムで撮影する必要がありますが、現在はTitanがベストです。大型センサー、優れた光学系、そして10bit撮影が可能なこのカメラは、私にとってゲームチェンジャーです。映像品質が高ければ高いほど視聴者の体験はより良いものになります。Titanを持ち込むのは運搬面でも体力の面でも大変な作業でしたが、本当にやってよかったと思います」

現実を再現しようとすると最高の映像記録システムで撮影する必要がありますが、現在はTitanがベストです
ジョナサン・グリフィス氏

The Soloist VRのメイキング

Titanを使うことが決まると、撮影チームの次の課題は崖のすぐそばにカメラを吊るすためのリギングシステムの設計でした。「リギングシステムはTitanに限らずどのVRカメラでもかなり複雑なものになります。私たちのリギングシステムは一見すると大したことはないように見えますが、微調整に1年を要しており、作品全体にとって不可欠な要素となっています。しかし、この常に問題解決が求められることこそ、私がVRを愛する理由です」とグリフィス氏は語っています。

Insta360 Titan mounted on rock face

写真提供 : レナン・オズトゥルク、ジョナサン・グリフィス・プロダクションズ

グリフィス氏によると、リギングシステムに求められる要件は主に3つあります。

  1. カメラを崖からできるだけ離して吊るせること。
  2. リグが風で揺れないこと。
  3. リグはバックパックに入れて持ち運ぶことができ、素早く設置できること。

もう一つの課題は、映像に入り込まないようにすることでした。このカメラは周りのあらゆるものを捉えますが、後処理でごまかしたり隠したりすることができないためです。このことは、この制作に関わるあらゆることと同じようにかなりのチームワークを必要としました。Titanのライブモニタリングシステム「Farsight」のおかげで、グリフィス氏は離れた場所からカメラを設定して操作することができました。

Jonathan Griffith with Insta360 Titan in the Alps

写真提供 : レナン・オズトゥルク、ジョナサン・グリフィス・プロダクションズ

「この作品は私の人生の中で運搬面でも体力面でも間違いなく最も複雑なものでした。成功させるためには緊密で高度に専門化したチームとして取り組む必要がありました。そうでなければうまくいかなかったでしょう。機敏かつ効率的な行動が求められたのです」グリフィス氏はこのように述べています。

『Alex Honnold: The Soloist VR』に期待できることについて、グリフィス氏は次のように述べています。「視聴者にこれほどパワフルなソロ体験を提供できるものは他に考えられません。これは単に壮大な旅というだけではなく、視聴者にとって極めて個人的な旅でもあるのです」

Alex Honnold The Soloist VR
写真提供 : レナン・オズトゥルク、ジョナサン・グリフィス・プロダクションズ

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